泉南市教育総務課へ学校プールに関する質問をしたが返ってきた回答に言葉の置き換え等があってわかりにくい件(解説付き)


泉南市教育委員会事務局 教育部教育総務課 からの回答 言葉の置き換え解説

 学校プール廃止について市議会会議録を調べる中でわからないところを泉南市教育部教育総務課に質問したのですが、その回答は、意味のつかみにくいものでした。何度も読むうちに、言葉を置き換えているからだと気づきました。その回答を紹介します。

 全ての質問と回答、再回答はこちらのページ

 

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1.行革(第5次か6次)や公共施設等最適化でプール廃止が検討された経緯を知りたい。

参考:市議会議事録より抜粋

第6次行革計画の今回予算の反映という事で、プール、(中略)昨年と違う取組みがあった。(山本議員 2019.6.19)

第5次行革には記載があるやに考えている。(岡田教育部長 2019.6.5)

FM計画にプール廃止の方向、民間施設等活用の方向。猛暑と台風被害で急遽検討。FM計画の猛暑対策としての前倒しという位置づけでご理解いただけたら。(市長 2019.6.7)

(回答)
・学識経験者、公募市民、関係団体からの推薦者などで構成される公共施設等最適化推進委員会が策定した公共施設等最適化推進実施計画では、「現在の学校教育に占める利用状況は非常に頻度が少ない状況において、スイミングスクール等民間事業者の施設活用等によって、維持経費の削減や教育環境の向上等の効果が得られないか検討をします」とされた。
・それを受けて、関係職員で構成する公共施設等最適化検討チームにおいて、学校プール施設の取扱及びプール授業や夏休みのプール開放事業について、民間プールでの当該事業の実施可能性を探るために、施設実態と利用状況、直面している課題を整理し、事業者等ヒアリングを経て、今後の方向性として、管理体制が整った民間施設等を使用するなどして安全で安心な学校プール授業での泳力の向上を打ち出している。
・その結果、第1期実施計画(平成29年から10年間)で、「学校プール授業の民間活力の活用を検討、実施する」実施スケジュールが示されたものである。
 


(再質問)市Webサイト「公共施設等最適化」取り組み履歴を見るとH28.7.7チーム毎に協議開始、28.10.4実施計画(案)PDFがある。が、本事項(註:回答の下線部)を確認するものが見当たらない。この件を確認できる議事録等あるのか。

 

(再回答)各検討チームで行った協議に関する公的な記録は、本課では確認できない。


質問→回答再質問再回答 ここまで

この回答からわかること
 再質問では、議事録等あるのかときいていますが、「公的な記録は、本課では確認できない」としています。


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(質問) 2.(1)31年度予算審議時、議員に対して本件が行革・公共施設等最適化推進実施計画に基づくものだという説明があったのか?

(回答)
・平成31年度予算審査特別委員会においては、プールに関し2点の質疑があり、それに対する回答は下記の通り。
①学校プール廃止後の市民プールについてどう考えているか?
(回答)今後、市民が利用できるプールについては、民間活用の導入も視野に入れ、新たな温水プールの設置も含めて検討する必要があると考えている。
②学校プールの一般開放事業の中止をなぜ判断したのか?

(回答)プールの一般開放事業は、これまで継続して実施してきたが、昨今のこの暑さに対する子どもの安全確保への意識が高まっているため、炎天下で実施する一般開放事業について全面中止することと判断した。

質問回答ここまで


この回答からわかること
 平成31年度予算審査特別委員会での2点の「質疑」に対する「答弁」ではなく「回答」と記述していることに注目してください。平成31年度予算審査特別委員会の会議録を何度も確かめましたが、上記のような答弁は存在しません。上記の回答とされるものは、答弁をつぎはぎしたものです。
 ここでは「答弁」を「回答」という言葉に置き換えて、平成31年度予算審査特別委員会で議員に対して本件が行革・公共施設等最適化推進実施計画に基づくものだという「答弁」がなかったことをごまかしています。 

 

 

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(質問) 2. (2)泉南市において、様々な資料を議会に提出したとあるが何を提出したのか一覧にして欲しい。(市民の財産である公共施設の廃止検討時は固定資産台帳の提出が必要と考える。議員に対して固定資産台帳や老朽化度調査結果は提出したのか?)

参考:市議会議事録より抜粋

泉南市において、様々な資料をこれまで議会でも提出し、説明をしてきましたが、市の判断として総合的そのような方向性を出してやっている。(古川教育長 2019.12.4)

プール廃止にかかわる効果額の計算書、プール別のコスト計算書・修繕費の推移及び今後の見込みについての資料に誠意がない。(堀口議員 2019.6.20)

行政が、市長が説明責任を果たしていない。確かな根拠とデータを持って議会が説明すべき(森議員 2019.6.14)

長寿命化コストの提示を求める。こんな大事な話を保護者にしないのは深刻。(山本議員 2019.5.26 6.7)


(回答)

・請求を受けて提出した資料は、下記の通り。註:表は省略

質問→回答ここまで


この回答からわかること
 私達の質問では、市議会で「様々な資料を議会に提出した」と答弁していたので、その提出した資料を一覧にして欲しいと求めたのですが、回答では「請求を受けて提出した資料」と限定しています。 私たちは「請求を受けて提出した資料」を一覧にして欲しいとは求めていません。実際に、別の資料が存在しました。



ここから再質問再回答

4.請求を受けずに提出した資料はないのか?

(再回答)市から市議会(協議会、委員会を含む)へ事業報告や説明を行う必要が生じたときは、参考資料として提示する場合がある。

再質問再回答ここまで 


この再回答からわかること
  学校プールに関して請求を受けずに提出した資料はないのかをきいているのに対して、一般論に話をすり替えています。



ここから再質問再回答

5.提出時期がR1.5月以降になっているが、H30.9.4台風以降H31.3月議会で示した資料はないのか?

(再回答)プールに関して、資料請求以外に市議会等へ説明を行った際に示した資料は、下記の通り。

・平成31年第1回定例会厚生文教常任委員会の報告事項として「市立学校プールの在り方」について説明を行い、資料を提示済み。

・平成31年第2回市議会厚生文教常任委員会の報告事項として「学校園プール授業について」説明を行い、資料を提示済み。

・平成31年度第4回定例会厚生文教常任委員会の報告事項として「令和2年度水泳授業について」説明を行い、資料を提示済み。

再質問再回答  ここまで 


この再回答からわかること
 なんども質問を重ねて、ようやく予算審議時に議会、議員に提出した資料についての回答が出てきました。「厚生文教常任委員会の報告事項として」という表現が絶妙ですね。(褒めてない)厚生文教常任委員会が委員会名なのか、会議名なのかがわかりにくいですが、報告事項として説明を行ったとあるのだから会議名だと推測できます。しかし、同委員会の議事録を見ても説明箇所が見当たりません。(そもそも議案にない) 
 苦労して調べた結果、この「厚生文教常任委員会の報告事項として」の厚生文教常任委員会は、委員会名で、説明を行った会議名は厚生文教常任委員協議会です。協議会というのは、常任委員会に付属していて、常任委員会を行う前の段階で説明のために集まっている会議だそうです。法で定められた会議ではなく、議事録も残していないので、調べるのが大変でした。
 この、会の名称と会議の名称のミスリードは、泉南市教育総務課がよくやる手口?手法なので気をつけた方がいいです。


 以下、正しくは厚生文教常任委員協議会なのですが、委員会名で表記された部分を並べます。( )内は実際に会議が行われた日付けです。

平成31年 第1回定例会厚生文教常任委員会平成31/ 3/ 4)
平成31年 第2回市議会厚生文教常任委員会(令和元//6/1 5/31)
 (註:修正2022.5.20)
平成31第4回定例会厚生文教常任委員会令和元/11/29)

 平成31年は4月までだったのに、第2回も第4回も平成31年と表記しています。3月議会で示した資料を尋ねたので、第2回と第4回も元号を平成にしていかにも3月議会で資料を提示したかのようミスリードするためでしょうか。しかも第4回は年度表記です。泉南市議会会議録を見ても年度表記する委員会は予算や決算に関するものだけです。さらに、「定例会」と「市議会」を交互に挟んでいます。泉南市では、「定例会厚生文教常任委員会」「市議会厚生文教常任委員会」という名称を本当に使い分けているのでしょうか。市民に正確な言葉を使って、正確な情報を届けようという姿勢が微塵も感じられません。


ここから再質問再回答

提出日12月13日の「プール槽、配管の不具合の可能性があるプール一覧」の 調査日はいつ?

(再回答)被害状況の追加調査の際に、プール槽の底や配管等見えない部分の追加調査委託を行う必要があると判断したもの。

再質問再回答  ここまで 

この再回答からわかること
 調査日をきいているのに、回答していません。
 泉南市教育委員会は台風の被害を明らかにしていません。台風の被害の記録について情報公開請求しましたが、ここでも「記録」を「書類」という言葉に変えて「ありません」とメールで連絡があったので、請求を取り下げました。(当時は言葉を置き換えられていることに気づいていなかった)再度請求しましたが、不存在との決定通知でした。




※この教育委員会教育総務課に出した最初の質問に対しては、文書での回答だったのですが、部署名の記載もなく、封筒も泉南市のものではなく茶封筒でした。これは泉南市の正式な回答だったのでしょうか?