学校プール 修繕費は増えていないし劣化もしていない


修繕費と劣化度を調べてみた


 市議会会議録では、理事者が、プール廃止の理由に修繕費の急増と老朽化を挙げています。


2019.3.6 平成31年第1回定例会(第1号)

 学校プールは、施設の修繕など維持管理経費や光熱水費、運営経費とかの負担が非常に大きくなってきまして、特に最近は築30年を超えるようなプールがふえてきておりまして、その辺の修繕費等も急増しておる状況でございまして、(89 ○市長 竹中勇人君)


2019.3.6 平成31年第1回定例会(第1号)

 非常に老朽化が進んできた。この中でその老朽化したプールを維持していくのは非常に難しいということで、今回こういうプールの授業を別のところですることを考えたわけでございます。93番 ○市長 竹中勇人君


2019.9.4令和元年第3回定例会(第1号)

 本市の学校プールにおきましては、やはりいずれも経年劣化が進んでいる。176番○教育部長 岡田直樹君




 実際に修繕費が急増しているのか、老朽化(劣化)しているのかを調べるために、「泉南市公共施設等最適化推進実施計画」(PDFファイル)のp.40「施設及びインフラの維持管理保全策」に基づく「劣化調査票」を見せて欲しいと教育委員会に依頼しましたが、プールに関しては存在しないそうです。業者さんと市役所の職員が一緒にプールを回って、ここを修理して欲しいと口頭で伝えるので該当する書類がなく、どこを修理したかは修理箇所一覧を見て欲しいとのことでした。(メモ)

 そこで、教育委員会に、「泉南市公共施設等最適化推進実施計画」(PDFファイル)p.35にある学校プール施設の実態として示されていた2014年度を起点として、2018年までの学校プールの修理箇所の情報公開請求を行いました。行革・財産活用室の「施設、設備の劣化度判断基準表」を基に劣化度を求め、修繕費も算出しました。後の2021年2月5日に入手した行革・財産活用室が出した「各小学校の劣化度調査結果」と私たちの算出した値は合致するものとなっています。



情報公開請求資料 泉南教総第225号 令和2年10月19日

学校プール施設の修繕等に関する資料 


参考 修繕費が授業事業と一般開放に分かれていることについて教育委員会に質問しています。設問No.9.

9.プール授業事業とプール一般開放事業とで修理経費をわけているが、同じプールをどういう線引きでわけているのか?

(回答)

・予算は、各施設に要する経費を単にまとめたものではなく、事業目的(何のために事業を行うのか)ごとに、その目的を達成するために必要な経費を予算細目としてまとめているものである。




 「判定」「点数」欄は劣化度を示します。修理箇所数によりA〜D評価をし、A判定は点数が1点、B判定は2点、C判定は3点、D判定は4点と、4点満点で点数化しました。点数が大きい方が劣化が進んでいることを示します。

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2014(H26)年度修繕費 5,336,005
各年度修繕費合計 = 授業事業の修繕費 + 一般開放事業の修繕費



2015(H27)年度修繕費 4,321,058
各年度修繕費合計 = 授業事業の修繕費 + 一般開放事業の修繕費


2016(H28)年度修繕費 2,266,300




2017(H29)年度修繕費 4,766,943



2018(H30)年度修繕費 4,489,063 (台風21号後飛来物除去等含む)




2021年2月5日入手の行革・財産活用室の「各小学校の劣化度調査結果」はこちら


では次に修繕費を見てみましょう。

2014年以降の設備に要するプール全体の修繕費 
2014(H26)年度修繕費 5,336,005
2015(H27)年度修繕費 4,321,058
2016(H28)年度修繕費 2,266,300
2017(H29)年度修繕費 4,766,943
2018(H30)年度修繕費 4,489,063



2014年~2018年の学校プール修繕費は急増していません。




学校プール廃止についての報告書ができました




学校プール目次

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