泉南市教育委員会平成31年第1回定例会会議録 学校プール廃止は、この会議で決定していない

泉南市の学校 プール廃止はこの会議で決定したのではありません。



1.学校 プール廃止は、 2019年1月22日のこの会議で決定したのではありません。詳しくは、報告書の「1.いつ、どこで、誰が、学校プール廃止を決定したのか不明である。」に書きましたが、2019年12月6日の泉南市議会会議録 令和元年第4回定例会(第3号)の部長の答弁「今回、学校プールで水泳授業をしないこと、プール自体を使っていかないことを決めたのは教育委員会でございます。」は虚偽答弁だと思います。
決裁(上司の可否決定)をとるときに、上司に対してお伺いをしているのと同じように、狭義の教育委員会が決定したというのなら、教育委員にこれで良いのか意思を尋ねる必要があります。以下の会議録のどこに学校プールを廃止して良いかを尋ねている箇所があるのでしょうか。状況を「報告」したにすぎません。次項に法律で定められた教育委員会の権限が侵害されていると書きましたが、学校プールを廃止する方向性(この時点では方向性)を誰かが決定して、それを報告しているだけのこの会議録は、教育委員会が独立した執行機関であるということが、形骸化されていることを表しています。

2.この時点では、どこの民間のプールを使うのかも、専門的指導技術を持ったスイミングスクールのインストラクターの指導を受けることも、検討中であって決定していません。検討中のまま、教育委員会定例会で審議されることなく、3月議会で予算が可決され学校プール廃止が決まってしまいました。詳しくは、報告書「2.学校プール廃止が教育委員会(定例会)で審議されなかったのは、『地方教育行政の組織及び運営に関する法律』(昭和三十一年法律第百六十二号)違反である。」を見てください。


泉南市のウェブサイトには掲載されてなくて、情報公開コーナーで確認しました。

岡田直樹 教育部長 稲垣豊司 教育部参与  桐岡秀明 教育総務課長  西本隆志 生涯学習課長 岡坂吾一 文化振興課長  岩崎誠 学務課長 新納隆啓 指導課長 西本哲也 青少年センター館長



議事録、資料には、インストラクターの指導について言及も記載もありません。サンエス温水プール、マコト・スイミングスクール等の利用を検討中と記載があり、どのプールを使うかもこの時点で決まっていませんでした。



議事録、資料には、インストラクターの指導は言及も記載もありません。サンエス温水プール、マコト・スイミングスクール等の利用を検討中と記載があり、どのプールを使うかも決まっていません。2018年秋から検討(市長答弁)ていたのならこの頃には方針が決まっているはずです。なのに、何も決まっていません。また教育委員に学校プール授業事業(学習指導の変更)について、同年6月の教育委員会定例会まで、報告も議案にあげることもしていません。

以下はこの会議資料 情報公開請求しました。

泉南市教育委員会平成31年第1回定例会資料 報告事項ということがわかる



資料には、インストラクターの指導は言及も記載もありません。


会議録をテキストに起こしておきます。

泉南市教育委員会平成31年第1回定例会会議録

(1)日時・場所
   平成31年1月22日(火)
   午後3時開会 午後4時30分閉会
   泉南市埋蔵文化財センター 講堂兼視聴覚室において
(2)教育委員会出席者
   片木哲男 教育長職務代理者
   薮内進  教育委員会委員
   太田淳子 教育委員会委員
(3)事務局出席者の職氏名
   岡田直樹 教育部長
   稲垣豊司 教育部参与
   桐岡秀明 教育総務課長
   西本隆志 生涯学習課長
   岡坂吾一 文化振興課長
   岩崎誠  学務課長
   新納隆啓 指導課長
   西本哲也 青少年センター館長
(4)休憩・遅刻等について
   柳澤泰志 教育委員会委員 欠席
(5)会議録署名者の氏名
   片木哲男
   太田淳子

○岡田教育部長

市立学校における今後のプールのあり方についてですが、これにつきましては、これまでもいろいろご意見を賜っているところでございますが、このような形でかなり厳しい考え方をしてございます。黒丸ですが、台風21号の被害等により学校プールでは稼動できないプールがございます。かなりの修繕を要するプール、あるいは修繕に要する経費の見積もりがまだままならないというような状態があるところでございます。

 つきましては、これまで高い評価をいただいているところですが、学校プール一般開放事業については、開催の見通しが立ちません。この夏は中止とせざるを得ないと考えております。当然、夏休みの子どもの居場所づくり事業については別途計画を進めておるところでございます。

 同時に学校の通常授業としてとり行うプールの授業につきましても、やはり学校プールの利用自体がまだ目処が立たないこともありますので、民間の事業者が運営するプールの利用を検討しております。具体的には男里にありますサンエス温水プール、それから新家のマコトスイミングスクールなどの利用を検討しております。各プールにバスを準備して授業を行っていくということを考えております。

 今のところ何とか使えそうなプールが西信達中学校プール、信達小学校プール、砂川小学校プールの3施設となっております。したがって、これまでどおり授業で使用できるのが、西信達の小・中学校、信達の小・中学校及び砂川小学校、加えて泉南中学校には鳴滝プールで、授業をしておりますが、泉南中学校においては、第二阪和を超えたところにある信達小学校のプールに歩いて行けますので、そちらを使っていただこうと考えております。

 それ以外の学校については、先ほど申し上げた民間事業者のプールにバスを仕立てて移動するイメージで、今学校との意見交換をさせていただいているところです

 学校からも学校プールの一般開放の中止や学校プールを授業で利用できないのは残念だという声もございますが、我々としましては民間のプールを使うことで専門家の水泳指導による質の向上安全管理面での向上、それから、やはり水泳指導に不慣れな若い先生も増えておりますので、そういった教員の方の負担軽減といったメリットを外部のプールを使うことで見出していきたいと考えております。

 あと、学校のプールの施設設備は老朽化が進んできております。このたび修理ができない状態があり、修繕等の見通しが立たないということもございますが、今後の維持、改修コスト等を考えますと、平成31年度は先ほど申し上げた3カ所の学校プールは使用できますが、近い将来、全てのプールを閉鎖せざるを得ないと考えておるところでございます。

 この20年間で全国の公立学校の25%程度が学校プールを廃止するというような報告で進んできているということもありますので、恐らくそう言った形で学校プールについては全面的に外部プールを利用する時期に移っていくというふうに考えているところでございます。

(略)


○片木教育長職務代理者

 それでは、ただいまの報告に対しご質問・ご意見等はございませんでしょうか。

 来年度の学校プールですが、3カ所稼働するということで、再来年から3カ所になるということではないんですか。一応今後の方向性を示されたということですか。学校プールが使用できなくなるのは、修繕等の関係で来年度はやむを得ないとしても、今後学校プールを廃止していくというのは、今後の方向性ということですか。


○岡田教育部長

 はい、そうです。学校プールにつきましては、来年度、先ほど申し上げた3カ所の学校プールを稼働できても、再来年度以降は、修繕等の見通しが立たないかもしれないというところがございますので、かなりの確率で全ての学校プールが稼働できない可能性もあるのではないかと考えております。

 あと、民間のプールを利用する方がよりいいという結果となれば、民間のプールを利用する方向

に切りかえると判断したいと思います。



会議録ここまで


 以下の質疑でもプール廃止を決めた会議として教育委員会がこの会議録を提出したことがわかります。


◯12番(大森和夫君) 
 泉南市教育委員会、平成30年(註:31年)第1回定例会会議録をいただいたんですよね。これはどういうふうにしていただいたかというと、学校プールを全廃するようなことを決めた会議録を出してくださいというふうに言うたら、これが出てきたんです。
271


学校プール廃止についての報告書ができました



学校プール目次

元のページに戻る場合は開いた別窓を閉じてください。


 私たちが得た情報をこのサイトを通じて、市民の皆さんと共有し、泉南市について一緒に考えていけたらと思っています。順次、情報公開された資料や、まとめたもの、教育委員会とのやりとり等をこのサイトで公表します。泉南市は小中学校の統廃合(泉南市小中学校再編計画)を進めています。それをどう考えるのか、判断材料の1つにしていただけると嬉しいです。