プールのアンケートの設問がおかしい 様式と結果

サンエス温水プールでの授業後に児童にとったアンケート様式・結果 

このアンケートは自分たちの方針を正当化し継続するためのものでは?


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比較ができていないのに、サンエスの方がいいとは読み取れない




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学校プールを利用した3つの小学校の児童の声は集計されていない


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 アンケートは、状況や問題点を把握する為に実施するものだと思います。このアンケートは何の為に行ったのでしょうか。今回、学校に併設されていたプールでの授業から、隣の市との境にある離れたサンエスプールでの授業へと変更されました。そのことで、どんな影響があったのか、施策のフィードバックのためにアンケートを行ったのなら、今回のアンケートのような設問にはならないと思います。

例えば、市長は

2019.3.6 平成31年第1回定例会(第1号)

 「次につくるプールは、先ほども言いましたように、オールシーズン使えるようなプールでないと、今は夏の間だけの授業といっても、何日できるかわからないような天候が続くわけでございますので、その辺の安全確保を図るという意味から、全天候型のオールシーズン使えるようなプールでの授業を進めていきたいと。

 そうすることによって、短期に集中せずに、1年中続いてプール授業ができるということで、子どもたちの教育のためにも、そのほうがいいんじゃないかというふうに思っております。」93○市長(竹中勇人君)

と答弁しています。子どもたちの教育のために「全天候型のオールシーズン使えるようなプールでの授業」「短期に集中せずに、1年中続いてプール授業ができるということ」がいいんじゃないかと思ってサンエスに変更したのなら、どうしてそこを子どもたちに確認しないのでしょうか。サンエスプールを利用した子どもたちには、去年と比べる形で、室内温水プールと室外の学校プールとの体感の差、プールサイドでは暑かったのか寒かったのか、水中ではどうだったかを質問したり、夏以外の季節に室内温水プールで授業を受けた子どもたちには夏の屋外プールでの授業と比べてどうだったかを質問したりすることで、市長の考えが有効だったのか検討できます。あるいは、学校プールを利用した3校の子どもたちにもアンケートを取ることで、温水プール利用の子どもたちと感想を比べて、どちらのプールの方がより良い教育環境なのかを考えることもできたでしょう。しかし、このアンケートの設問では、学校プールからサンエスに変えたことで生じる効果は把握できません。


2019.12.4令和元年第4回定例会(第1号)本文

277教育長(古川聖登君)

 何よりも、実際に今年度屋内プール、温水プールを使用した子どもたちにアンケートをとりましたところ、大変高い確率でよかったという、そういう回答が得られておるところでございまして、当初よりのこの教育委員会の判断というのは、正しかったと私は確信しておるところでございます。

 子どもたちは、当然学校プールを使用した経験がある子どもたちであり、実際にそういう温水プールでやって好評だったということは、こちらのほうがいいというふうに言っていただいたものだと、私は解釈しております。そういう意味からも、教育効果が高い、そのような方法を選択したのだというふうに理解しております。


2019.12.19:平成30年度決算審査特別委員会(第4号)本文

29◯竹中市長 「夏休み前にプール授業をやっているわけですけれども、夏休み前のプール授業となりますと、ちょうど梅雨の時期でございますので、梅雨の雨が降って、プール授業ができないというふうな、授業の日数が減少するということもあったわけでございます。

 そういうのもトータルして考えた結果、温水プールを使うことによって、一年中いつでも授業ができるわけですので、しかも雨が降っても関係なく、そういうプールの授業ができるわけですので、そちらのほうに切りかえていこうということで、ことしからそういう切りかえをさせていただいたと。

 来年につきましても、全校が行けるようにスケジュールを確認して調整をした結果、来年から全て温水プールで授業ができるというのは確認されてございますので、そちらのほうで進めさせていただきます。

 実際にことし、そのプールへ行って温水プールで授業を受けた子どもたちにアンケートをとって御意見を伺ったところ、やはりそちらの温水プールで、専門のインストラクターによる授業を受けるほうがいいという、非常に子どもたちからも、そういう高い評価をいただいていますので、こちらのほうは、そういう形で続けさせていただきたいというふうに考えてございます。」

上記のように教育長と市長が答弁しています。「やはりそちらの温水プールで、専門のインストラクターによる授業を受けるほうがいい」の「〜のほうがいい」というのは、異なるものを比較した時の評価です。温水プールを利用した子どもたちに去年とどちらが良かったか、比較する設問はありませんでした。

 また、学校プールを利用した3つの小学校ではアンケートが実施されておらず、学校プールで専門のインストラクターの授業を受けた児童の声はアンケートで集計されていません。学校プールで授業を受けた子どもたちの満足度と温水プールで授業を受けた子どもたちの満足度を比べてもいません。どうしてこのアンケートから温水プールの方がいいという結果が導き出せるのでしょうか。

 私たちのアンケートの様式を見せて欲しいという依頼に対して、教育委員会は「児童用」の様式と結果しか出さなかったのですが、「保護者用」「教員用」のアンケートあるのでしょうか?もしあるのなら、その結果も公表して欲しいですね。

2019.9.4令和元年第3回定例会(第1号)本文

283○教育部長(岡田直樹君)まず、学校プールの水泳の授業のことでございます。来年度、どう考えるかということでございますけれども、今現在まで数校といいますか、三、四校終わっていただいておるんですけれども、夏休み前に終わっていただいた子どもたちにアンケートをとらせていただいたところ、大変好評でございます。

 また、教員の先生方もインストラクターとペアになって少人数で班編制できたということで、かなり丁寧な指導ができたということとか、あるいは保護者からも、かなり子どもさんが水泳授業を楽しみにするようになりましたという声も聞いてございます。そういったところもあって、やはり今後も来年度もプール授業を屋内型のプールで行っていく取り組みを進めていこうというふうに考えております。


泉南市教育委員会令和元年第6回定例会会議録(PDFファイル)

泉南市教育委員会令和元年第7回定例会会議録(PDFファイル

には、保護者説明会に参加した保護者の意見が紹介されていました。教育委員だけでなく、市民の代表である議員に対しても報告して欲しいです。


学校プール廃止についての報告書ができました



学校プール目次

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 私たちが得た情報をこのサイトを通じて、市民の皆さんと共有し、泉南市について一緒に考えていけたらと思っています。順次、情報公開された資料や、まとめたもの、教育委員会とのやりとり等をこのサイトで公表します。泉南市は小中学校の統廃合(泉南市小中学校再編計画)を進めています。それをどう考えるのか、判断材料の1つにしていただけると嬉しいです。