学校プールの台風被害について 泉南市教育委員会事務局の発言、提出資料から


 2018.12.17時点では教育委員会事務局は学校プールを使用して授業を行う予定で予算要求を行なっています。(しかしこの時点で、教育委員に説明なく、学校プール一般開放事業から学校プール授業事業へ予算の事業区分変更をしています。詳しくはこちらを見てください。)増額は修繕費、備品購入費で、台風被害に言及なし


2018.12.17 泉南市教育委員会平成30年第12回定例会会議録

(教育委員会定例会:教育長、教育委員、教育委員会事務局が行う教育行政の基本方針その他重要な事項を決定する会議)

○桐岡教育総務課長

 それでは、議案第3号、平成31年度大阪府泉南市一般会計当初予算に係る要求(案)教育委員会所轄分について説明させていただきます。

(略)

 次に、学校プール授業事業については、前年度比771万6,000円の増額となっております。増額の主な要因といたしましては、修繕料が450万円の増額。備品購入費が208万6,000円の増額となったためでございます。





しかし、教育委員会事務局は2019.1.22に突然、台風の被害でプールが稼動できないと教育委員に対して発言。

2019.1.22 泉南市教育委員会平成31年第1回定例会会議録

○岡田教育部長

市立学校における今後のプールのあり方についてですが、(略)かなり厳しい考え方をしてございます。(略)台風21号の被害等により学校プールでは稼動できないプールがございます。かなりの修繕を要するプール、あるいは修繕に要する経費の見積もりがまだままならないというような状態があるところでございます。





しかし2019.3.4の厚生文教常任委員協議会(市議会議員に対しての説明)で、示した資料「市立学校プールのありかた」には台風被害の記載なし

2019.3.4 厚生文教常任委員協議会 

「市立学校プールの在り方」について説明を行い、資料「市立学校プールのありかた」を提示済み。 



 

 学校プールの廃止をいつから考えてたのか議会で尋ねられると、台風被害が出てきます。

市議会会議録より

2019.6.5 令和元年第2回定例会(第1号)本文 

◯13番(和気信子君)

 続きまして、学校プール授業と一般開放廃止についてお聞きいたします。(略)使えるプールを廃止というふうに決めつけていますよね。すぐにね。こういった、これはあらゆる角度から検討をすべきではないでしょうか。その中で行財政改革を今行われているわけですけれども、どれぐらいの計画でこの廃止をということで、教育委員会のほうは考えておられたんですか。55 ○13番(和気信子君)

 

教育部長 岡田直樹君

 スケジュール感、考えてきたのかということでございますけれども、実際に昨年の秋に台風によっていろんな被害を受けた教育施設がたくさんございます。

 まずは、学校の教育環境を整えるために、そっちを優先に被害を調べて対応していったところ、プールに関してもやはり使えない、被害が出ているということがわかってまいりまして、それらが実際に秋、冬ぐらいでございます。
 そこから、代替検討を本格化、予算計上をしてできるようになったのが、2月の上旬ぐらい。確定が3月下旬。57 ○教育部長 岡田直樹君




2019.11.6 に議員に提出した「台風第21号被害で学校プールが受けた被害・影響」と大阪府に提出した平成30(2018)年9月10日現在の「被害金額報告書(速報)」を比較すると2019.11.6に議員に提出した資料には「プール槽及び配管に不具合が生じる可能性あり」が複数校に付け足されています。これがよくわからないのです。学校プールは使っていない時も水が入っています。台風時には激しい雨が降っていたので水量が増えていたことも考えられます。そこに飛来物があってもかなり大きな物でなければプール槽及び配管に不具合が生じる可能性は低いと思うのですが、そんな大きいものが何校ものプール槽に飛んできたのでしょうか。
 この資料以降、「不具合の可能性」という言い方が定着。


市議会会議録より

2019.12.4令和元年第4回定例会(第1号)本文

 平成30年度の学校プールの被害状況。市内10施設のうち、東小学校を除く9施設が台風21号による被害を受けている。外周フェンスの倒壊が6カ所、施設の屋根の破損とか、プール槽や配管などに不具合が生じている可能性のあるもの大半で 半数(修正2022.4.7)ございます。そのうち、実際に使えるように復旧したものは信達小学校、西信達小学校、砂川小学校プールのフェンス類を復旧したほか、そのほかは仮復旧という形で、フェンスとか、外部に危険を及ぼす、あるいはお子様に危険を及ぼすというようなものを取り除いた程度。

 被災したプールの見積額は、国、大阪府等へ被災状況を報告するために見積もったもので、被災後1週間以内での報告が必要であったため、業者への見積もりではなく、職員が被災現場を回り、写真を撮り、これまでの工事実績を参照して簡易積算した結果。これがお問い合わせの被害見積額の算定方法。

 被災直後にプール関連の被害額を見積もったものとしてはおおむね70万円から500万円弱という形でございます。

  仮復旧として飛散物(註:を取り除き)工事フェンスを設置したような額は、人件費を除いた額で各プール数万円から17万円程度となっています。

 本格的な災害復旧に要する額になりますと、事業者に見積もり依頼したり、まだはっきりわからない部分としては、プール槽とか配管の被災調査を精査するために必要な経費というのも加算する必要があって、相当な額に上るものかなと認識。(註:プール槽と配管は壊れているのかいないのか不明)

 プール改修、修理について国への補助金を申請したのかというのは、国への災害復旧負担金の申請を行いましたプール施設は、砂川小学校プールとなっております。災害復旧に関しては、校舎とか体育館など、子どもたちが学校生活の多くを過ごす箇所を優先して本格復旧していくという方針のもと、この災害復旧負担金の申請を行いました。265○教育部長(岡田直樹君)


 プールですけれども、プール自体が昨年の台風で、相当損傷をいたしております。

29○竹中市長



 水が入ったプール槽が壊れるほどの大きい飛来物があったのか確認するために「2018(H30)9月4日台風21号被害に関わる経費」の左側、2019(R1)/11/6教育総務課資料より の被害状況 雄信小学校、一丘小学校、新家東小学校、鳴滝小学校の「プール槽及び配管に不具合が生じる可能性有」がわかる記録(文書、写真も含む)のすべてを出してください」と情報公開請求をしましたが、出ませんでした。以下担当者のメールの転記です。


ただし、請求書の4番「プール層及び配管に不具合が生じる可能性有がわかる資料」は、台風直後に各職員が班単位で現地確認を行い、聞き取りの中でプール層や配管など目に見えない部分の安全性を保証することは困難との判断から、当該写真や書類等はありません。

2018年の台風で、プール槽や配管が壊れている可能性あり、と議会で答弁するのなら、それがどこかに記録されていないと答弁できないですよね?よくわかりません。学校プールに関する教育委員会とのやりとりは、市民に現状を理解してもらおうと言う意思が感じられません。

学校プール目次

学校プール廃止についての報告書ができました



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